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Snow drop

Story
 時は遙か遡り、姫雪という村に一人の巫がいた。

 巫の名は、雪輪と言った。土地神の声を聞き、空を読み、ある時は災いより村を守る盾としてその身を賭した。
 雪輪はその鉾として、5人の使いを持っていた。使いたちは力を持ち、畏敬の念を以て“鬼守”と呼ばれた。
 没時を知る者は少なく、村を天狗の災いより守り相討ち、使いの者たちを村の要とし、今日まで姫雪を守らせたと言われている。
 村人たちは雪輪の死後、住居跡に社を建てその御霊を祀り、村独自の新興宗教として発展した。

 他宗教文化が根付いた現代においても信仰は残っており、年に一度雪輪の御霊へ捧げる祭りが行われている。
 今年もまた、例大祭が近づいていた。

 しかし、その祭りの準備のさ中、氏子たちの奇妙な変死事件が起こる。
 時を同じくして、都会から一人の少女が姫雪村へと転校してきた。